移行抗体とワクチンプログラム


Maururuが なぜ子犬を ブリーダーさんからお客様へ
直接お届けすることにこだわるのか <その1>

ひとつは、子犬が母犬から受け取る免疫力の持続期間に関係します。

子犬は産まれてすぐに母犬の初乳を飲みます。初乳には母犬のもっている免疫力が含まれていて、子犬は初乳を通じて母犬から抗体を受け取ります。これを移行抗体といいます。
子犬が自分自身で強い免疫力をつくりだし、恐ろしいウイルスから守れるようになるまでの間、母犬から受け取った移行抗体によって守られます。これは人間も同じですね。
移行抗体は、生後2~3週間から数か月間で徐々に消失していきます。

移行抗体がなくなり自分自身の免疫力もまだ発達していない子犬は、ウイルスに対して無抵抗になります。それを助けてあげるのが、ワクチンです。しかし、移行抗体はウイルスから子犬を守りますが、移行抗体で守られている時期はワクチンを接種しても効果がありません。

そこで、移行抗体がなくなりはじめる 生後45日頃から一定期間をおいて何回かワクチンを接種します。これがワクチンプログラムです。

ワクチンプログラムは一般的に、1回目は 生後45~50日頃にワクチン接種を行います。しかし移行抗体の消滅は個体差があるため、効果があるかどうかはわかりません。そこで、1回目のワクチン接種から3週間~4週間後に2回目を打ちます。そのまた3週間~4週間後に3回目を打ちます。獣医さんによっては4回目の接種を薦めているところもあるようです。その後は、年一回のワクチン接種を行います。
3回目のワクチン接種が終わったら、散歩やトリミングなど他のワンちゃんとの接触ができます。ただし、接種後数日間は控えましょう。

※ 狂犬病予防接種と畜犬登録を忘れずに!!


さぁ、そこで考えてみてください。

陳列型のペットショップに並んでいる可愛い子犬たちは、生後45~50日頃が多くないでしょうか?

その頃にペットショップにいるということは、当たり前ですが、それよりも前に親犬や兄弟犬から離されているということです。それは、母犬からもらった移行抗体が減少している頃、子犬が一番無防備な時期にウイルスにさらされているということです。この頃の子犬はまだまだ体力もなく、体内に入ってきたウイルスに勝つことはそう簡単なことではありません。

陳列型のペットショップすべてが悪いわけではないと思います。子犬のことを思い、清潔に保っているペットショップもあるでしょう。
問題は、子犬の移行抗体の減少する時期に、子犬を流通させることだと私は考えています。その弊害が、ペットショップから新しい家族に迎え入れた途端に病気になったり、最悪の場合は尊い命をなくしてしまうという出来事なのだろうと思います。私も経験者の一人です。

ロングコートチワワの あお はペットショップで購入しました。展示デビューしてから最初の週末で、生後45日頃でした。最初のワクチン接種はショップで済ませていました。
新しい家族に迎え、2日目の夕方から少し咳をしだしました。咳はあっという間にどんどんひどくなり、人間の喘息のよう咳になり、子犬に大切な睡眠もままならず、あおの体力はどんどんなくなっていきます。
おかしいと思った私は翌日に動物病院に連れていきました。診断はケンネルコフでした。ケンネルコフは犬の風邪といわれている咳を主な症状とする感染症です。重症になると肺炎などの症状も引き起こすため、たかが風邪とは油断ができない病気です。
あおも気管支炎から危うく肺炎になるところでした。体力もどんどん落ちていきましたので、あのままショップにいたら、もしかしたら命を落としていたかもしれません。治療に2~3週間程かかりましたが、今はすっかり元気に毎日イタズラをしています。

あおのケンネルコフの原因はわかりませんが、ブリーダーさんの元で生後60日頃までいたのなら、病気になる可能性は減っていたのではないでしょうか。この経験をもって、生後60日頃までブリーダーさんに育てていただく大切さを実感しました。

子犬が病気にかかるリスクを減らし、健康な子犬を新しい家族に迎えていただくために
Maururuは 生後60日頃までブリーダーさんに育てていただくことにこだわります


混合ワクチンで予防できる伝染病

ワクチンは 数種類(5種ワクチン、9種ワクチン等)あり、予防できる伝染病の種類も異なります。
接種するワクチンは、獣医さんに相談してください。

    • 犬伝染性肝炎

 

 

    • 犬ジステンパー

 

 

    • 犬アデノウイルス2型感染症

 

 

    • 犬パルボウイルス感染症

 

 

    • 犬パラインフルエン

 

 

  • 犬コロナウイルス感染症 
  • 犬レプトスピラ感染症       他

※ ワクチンプログラム終了までは行ってはいけないこと

  1. 他の犬や猫と触れさせないこと
    多頭飼いの場合、先住犬・猫との接触は最低でも2週間から1か月程度は避けてください
  2. 散歩やトリミングは行わないでください。

その他の病気の予防去勢と避妊について

  • 生後91日以上の犬は、狂犬病予防により生涯一回の登録と年一回の狂犬病予防注射の接種が義務付けられています。ワクチンプログラム接種後、動物病院で接種していただくか、市町村の集合注射にて接種してください。
  • フィラリア予防は地域によって異なりますが、春先から行われます。獣医さんへご相談ください。
  • 避妊・去勢することにより、一般的に発症率が低くなる病気があるといわれています。
    しかし、何事もメリットとデメリットがあるものです。ライフスタイルと合わせて考えてください。
    詳しいことは、獣医さんにご相談ください。
    避妊のメリット
  • メス犬特有の病気になる確率が下がる
    子宮蓄膿症、子宮筋腫、卵巣のう種、乳腺炎、子宮内膜炎、乳腺腫瘍など
  • 望まない妊娠が避けられる
  • 発情の出血、発情のストレスがなくなる
  • 偽妊娠などの行動がなくなる

避妊のデメリット

  • 繁殖できなくなる
  • ホルモンバランスが崩れるため肥満になりやすい
  • 全身麻酔のリスク
  • 尿失禁になることが稀にある
  • 手術後の痛みによるストレス

去勢のメリット

  • オス犬特有の病気になる確率が下がる
    睾丸炎、副睾丸炎、肛門周囲腺種、アポクリン腺癌、前立腺癌、前立腺など
  • 発情のストレスを感じなくなる
  • 望まれない繁殖を避けられる
  • 攻撃性の低下
  • マーキング、マウンティングが減ることがある

去勢のデメリット

  • 繁殖できなくなる
  • ホルモンバランスが崩れるため肥満になりやすい
  • 全身麻酔のリスク
  • 手術後の痛みによるストレス

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