犬と暮らす


犬の幸せはすべてあなたに委ねられています
愛情と責任をもって最後まで共に暮らしましょう

犬は犬種により、成犬時の大きさや体重、運動能力、性質が異なります。
犬と共に暮らすために、その犬種にあった生活環境をつくりましょう。

◆ 環境つくり
犬にとって安全で安心できる環境を準備しましょう。
事故防止のため、電気コードのようなかじると危険なもの、首に巻きつくひものようなもの、食べると危険なものは犬が近づかないように配慮しましょう。
室外飼いの場合は、家族が見える場所や声が聞こえる場所が理想です。犬舎(犬小屋)は、湿度や温度、日照などを考慮して設置しましょう。ただし、ワクチン接種終了までは室内で様子をみましょう。

室内飼いや子犬は、日当たりが良く風通しの良い場所にケージ、マットなどを用意し、その周りをサークルで囲うといいでしょう。サークルで囲うことにより、犬は自分のなわばりを意識し、安心して眠れます。トイレはサークル内に用意するのがよいかと思います。犬が排せつをした後はこまめに処理しましょう。食糞や排泄物を子犬が踏み汚れるなどを予防できます。
食器
安定感のあるものを用意しましょう。水はいつでも飲めるようにしますが、小さい子犬のうちは給水器では飲めない場合もあります。脱水症状を予防するために、お水を飲んでいるかしっかりとチェックしてください。給水器とお皿を両方用意するとよいかもしれません。
食事(フード)
時間を決めて与えます。初めはブリーダーさんのところで食べていたフードを与えましょう。フードの種類を切り替える時は1週間程かけて、徐々に切り替えましょう。
おもちゃ
噛んでも安全なおもちゃを用意します。飼い主さんと一緒に遊ぶものと子犬だけで遊ぶものの2種類用意するといいかと思います。飼い主さんと一緒に遊ぶおもちゃは出しっぱなしにせず、遊ぶタイミングや時間などは飼い主さんがリードしましょう。
首輪とリード
ワクチンプログラムが終了後、散歩などのときに使用します。怖がったり、嫌がったりする子犬もいますので、無理強いせずに徐々に慣らすようにしましょう。

衛星用品(シャンプーやブラシ、爪切り他)
犬用のものを用意しましょう。ワクチンプログラム終了後、トリミングはできるようになります。

◆子犬を迎え入れる

子犬を初めて迎え入れる時間帯は、新しい環境に慣れるまでの時間が長くとれるよう、午前中が理想です。新しい環境では子犬は不安のため緊張するので、保温に気を付けてゆっくり休ませてください。子犬は一日18時間以上の睡眠が必要だといわれています。無理やり起こすことはせず、目覚めたら食事を与えてください。緊張のため初日は食べないこともありますが、無理に与えることはありません。(犬用のミルクをかけたり、離乳食の場合はもっと柔らかくしたりと工夫をしてください。)最低限のエネルギーを確保するために砂糖水などを飲ませてください。2日目以降も食べないようならご相談いただくか、獣医さんに相談してください。
1週間程は環境に慣れさせるため、構いすぎないように注意してください。睡眠から目覚めたらスキンシップを図りましょう。構いすぎることが原因で体力を消耗し、食欲低下や免疫力の低下から下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。いきなり放し飼いはせず、動く範囲を制限できるサークルを用意します。これは、事故などを防ぐと共にトイレや鳴き癖、ハウス等のしつけも兼ねています。トイレの失敗などは、心に余裕をもち焦らず気長に教えましょう。犬や猫、ほかの動物など先住動物がいる場合は、先住動物を優先し、両方の様子をしっかり観察し、徐々に慣らすようにしましょう。

◆ 毎日の生活
スキンシップ
声をかけたり、名前を呼んだり、なでたりしながらスキンシップを図り信頼関係を築くようにしましょう。犬がどこを触られても嫌がらないようになると、日常のケアや、獣医さんに診療されるときのストレスがかかりにくくなります。ただし、犬を甘やかさないように注意し、飼い主さんがリーダーであることを教えていくことが必要です。
食事と水
適量な食事を与え、健康管理をしっかり行いましょう。偏食させないことや、遊び食いをさせないために食事時間を決め食事中は気をそらさないようにしましょう。子犬はタンパク質や脂肪の含有量の多い高栄養の子犬用フードを与えましょう。生後8~10ヶ月くらいから、成犬フードに切り替えます。その後も活動犬や肥満傾向の犬、高齢犬用のフードに切り替えることが犬の年齢や状況に合わせて必要です。
水は常に準備し、一日に何度か取り替え新鮮な水を与えるようにしましょう。

犬に与えてはいけない食べ物

タマネギや長ネギ、ニラ、ニンニクなどのネギ類ネギ類には犬の赤血球中のヘモグロビンを変化させる成分を含んでいるため、食べた量によっては赤血球を破壊 し、貧血の原因になります。この有毒成分は、加熱しても破壊されません。
貝類、豆、ナッツ類は、消化が困難なため与えてはいけません。
その他にも、鶏や魚 の骨、生肉、生魚、かにやえびなどの甲殻類、生卵白、カフェインを含むもの、塩分や糖分、脂肪分の多いもの、香辛料、チョコレートなどは与えないようにし ましょう。
人間の食べ物(味付られた食べ物)は、肥満や糖尿病、腎臓病、アレルギー、中毒等の原因になりますので与えないでください。
<以前に比べ犬の平均寿命は延びたといわれています。それは、医療の発達もさることながら
犬の食事が残飯からドックフードや犬のことを考えた手作り食になったからだともいわれています>

散歩
子犬はワクチン接種が終了するまでは出かけられません。
散歩は運動不足やストレスの解消のほかに、社会性や協調性を学ぶことができ、飼い主とのコミュニケーションもとれます。健康な生活を送るためには不可欠といえるでしょう。夏場は涼しい時間に、冬は暖かい時間にと季節や環境にとって犬にとってよい時間に出かけるようにしましょう。
散歩はしつけの場でもあります。飼い主がリードし、犬に引きずられることのないようにしましょう。また、犬の糞尿などで周辺の方々に迷惑をかけないよう、飼い主としてマナーやルールを守りましょう。

日頃の手入れ
日頃の手入れは、美容上だけではなく、健康管理上も大切なことです。ブラッシングや撫でることにより、犬を観察でき病気の早期発見にも役立ちます。また、飼い主さんとコミュニケーションが取れるだけではなく、重要なしつけのひとつにもなります。お手入れの際に、しっぽや手足をギュッと握って嫌がらないことを教えたり、顔やマズルを触って我慢させたり、嫌がらないようにしたりすることは、飼い主さんがリーダーシップを持つことや、動物病院などいった際に大人しくできることにつながります。
犬種によっては、プロのトリミングが必要なワンちゃんもいますが、ぜひ飼い主さんもブラッシングなどを行うようにしてください。

◆ しつけ
しつけは犬が人間と生活をするために学ばなければいけない、ルールやマナーです。飼い主さんが主導権をとり、漠然とした態度で根気よく行いましょう。褒める時と叱るときの声をしっかりと使い分け、子犬にいいことと悪いことをしっかり学ばせましょう。
トイレ
トイレを教えることは根気のいるしつけです。個体によりタイミングなどは異なりますが、総じて食事の後や睡眠の後などが多いといわれています。よくワンちゃんを観察しましょう。そわそわしたり、場所を探し出したりしたら、トイレに連れて行ってあげます。成功したら、オーバーに褒めてあげましょう。失敗した場合は怒ったり、騒いだりすることなく無反応で処理してください。これは、飼い主さんが喜んでいると勘違いしないようにするためです。
排せつ物は、食糞や子犬が踏んでしまい汚れることなどを予防するために、すぐに片づけるようにしましょう。
鳴き癖
まだ新しいおうちに慣れていない時期は、放っておくとピーピーと鼻を鳴らしたり、キャンキャンと鳴くことがありますが、遊んだり抱いたりせずに、しばらく待つようにしてください。そしてあきらめて大人しくしたら褒めてあげ、おもちゃなどで遊んであげてください。子犬が鳴いた時に要求にこたえてしまうと、鳴けば要求にこたえてくれると覚えてしまいます。
噛み癖
小さいうちはお母さんのお乳を吸う感覚から、よく飼い主の手などを甘噛みすることがあります。これが、成長と共に噛み癖になっていきます。また、生後4~7ヶ月ごろに乳歯が生え変わります。この時期には何か噛みたがるため、噛み癖になっていく場合もあります。おもちゃなどを噛んでよいものを用意し、噛んでいいものの場合は褒め、いけないものの場合は厳しく低い声でしかることが大切です。興奮している場合が多いため、その場合にはかなり厳しい口調でしかる必要があります。
ハウス
キャリーバックなどに慣れることは、お出かけの時、病院に行くときなどに役に立ちます。「ハウス」という言葉で自分から中に入る練習をしておくとよいでしょう。

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