犬と私たちの未来について


日本では、小型犬がとても人気があります。全体の飼養数の70%を占めているともいわれています。しかし、諸外国は中型犬や大型犬を好む傾向が強いようです。
なぜ、日本では小型犬が人気があるのでしょうか。小さくて、扱いやすいから?
住宅事情もあるかもしれません。

2012年のJKC登録犬数は、351,114 頭で、人気犬種=登録数が多い犬種は、

1位 プードル93,899頭(トイ92,855頭・ミニチュア118頭・ミディアム73頭・スタンダード853頭)
2位 チワワ64,714頭
3位ダックスフンド39,325頭(カニーンヘン6,489・ミニチュア32,759・スタンダード77)
4位 ポメラニアン15,937頭
5位 ヨークシャー・テリア14,007頭

でした。上位5位はすべて小型犬です。6位にやっと中型犬の柴12,532頭、大型犬はゴールデンレトリバーが11位7,331頭です。(注意:この登録頭数は2012年に血統書登録されている頭数ですので、日本国内の飼養頭数とは異なります)
MIX犬などは含まれていませんし、登録団体もJKCだけではないですから、もっと多くの犬が生まれ、新しい家族として迎え入れられているでしょう。

では、同じ2012年のアメリカ登録団体AKCの人気登録犬種は、どうでしょう。

1位 ラブラドール・レトリーバー
2位 ジャーマン・シェパード・ドッグ
3位 ゴールデン・レトリーバー
4位 ビーグル
5位 ブルドッグ

です。小型犬は6位にヨークシャー・テリアが登場します。日本の人気犬種プードルは8位でした。ラブラドールレトリーバーは22年連続一位だそうです。大型犬、中型犬の人気が高いことがわかります。

日本で小型犬が好まれる理由には、前述した住宅事情ももちろんあるとは思いますが、それだけではないように思います。マスコミやCMなどの影響による流行もあるでしょうし、生後45日程度の大型犬と小型犬の子犬では随分大きさが違います。子犬=小さい(大型犬の子犬も成犬に比べればもちろん小さいですが)=かわいい という図式もあるでしょう。日本の陳列型のペットショップではどうしても小型犬の子犬に目がいきがちです。
それともう一つ、日本がペットに関して後進国であることが理由だと考えられます。

日本においては子犬の購入は陳列型のペットショップが当たり前となっていますが、諸外国では動物愛護の観点、動物虐待の観点からブリーダーやシェルターからの購入、譲渡が多いといいます。日本も最近ではブリーダーからの購入や譲渡も増えてきていますが、まだまだ当たり前であったり選択肢のひとつとして認識されていません。

陳列型のペットショップが当たり前となっている今、それだけその購買方法を求めている消費者がいるということであり、ペットショップとしては、多くの子犬を陳列するでしょう。それに対して供給する子犬も必要となる訳です。そこでパピーミルといわれる悪徳ブリーダーがうまれたりもします。
もし、犬はブリーダーから直接購入するという選択肢が当たり前になればどうなるでしょうか。陳列型で売れる頭数も少なくなり、ブリーダーさんも多くの繁殖犬を抱えなくてすむようになりませんか?
ほんの一握りの悪徳ブリーダーを除くほとんどのブリーダーさんは、犬の繁殖のプロとして一生懸命ブリーディングと犬たちの世話をしています。そのブリーダーさんとお話をするのですから、購入する側も全くその犬種について知らないというわけにもいかないとは思いませんか?
犬を飼う、新しい家族を迎えるということを真剣に考えた時、初めて購入の選択肢ができます。選択肢と認められた時、きっと子犬や子猫の衝動買いは減るでしょう。そうすれば、今よりもっと捨て犬捨て猫が減り、人間の手によって絶たれる命が減ると思います。

今、殺処分される犬や猫のニュース、悪いブリーダーによって虐待されている犬猫のニュースが報道されますが、日本のペットをとりまく環境、考え方を変えることができれば、変わってくるのではないでしょうか。
ひとりひとりの力は小さくても、集まれば大きな力となるでしょう。

ペットショップだけが悪いのではなく、ブリーダーだけが悪いのではなく、ペットショップで購入する人だけが悪いわけではない。ペットショップやネットショップにも、ブリーダーにも、購入する人にも、いい人がいて悪い人がいる。

長い年月共に暮らす家族のことですから、ゆっくりじっくり考え見極め、探してみませんか?
ペットショップ、ネットショップ、ブリーダー どこからどんな犬種を飼うのかよーく考えてみてください。

それが、あなたとあなたと出逢ったワンちゃんにとっての幸せに続くと信じています。

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